初心者でも簡単!慈悲の瞑想の実践ガイド

目次

慈悲の瞑想とは?

諸説ありますが、瞑想の種類は500種類あると言われています。一般的にじっと座って集中するような瞑想を思い浮かべる方が多いかとは思いますが、数ある瞑想の中には「歩く瞑想」や「食べる瞑想」といった馴染みのない瞑想もあります。

この中で、仏教の「慈・悲・喜・捨」に焦点を当てたものが「慈悲の瞑想(慈しみの瞑想)」と言われるものになります。

  • 「慈」 : 相手の幸せを望む心、
  • 「悲」 : 相手から苦しみを取り除いてあげたいと思う心
  • 「喜」 : 相手の幸福を共に喜ぶ心
  • 「捨」 : 相手に対して動揺しない落ち着いた心

この慈悲の瞑想は「生きとし生けるものが幸せでありますように」というのが基本精神です。この瞑想法は、特に「慈しみ」と「共感」を育むことに重点を置いています。瞑想の基本は、心を静かに保ちながら、他者や自分自身への慈悲の気持ちを深めていくことです。

まず自分自身を慈しんで、自分自身の幸せを祈り、そしてそれをどんどん周囲の人へと広げていきます。

歴史的には、慈悲の瞑想はインドや東南アジアの仏教徒によって広められ、その後、世界各地で受け入れられてきました。この瞑想法は、心の平穏を取り戻すだけでなく、自己成長や他者との関係改善にも寄与することが知られています。慈悲の瞑想を日常生活に取り入れることで、内なる平和と外界との調和を実現することが可能です。

慈悲の瞑想の心理的・身体的効果

慈悲の瞑想で得られる効果として代表的なものは、次のようなものになります。

STEP
ストレスの軽減

自己や他者に対する思いやりを深めることで、ストレスを軽減する効果があります。思いやりの感情を育むことで、日常のストレスに対する反応が緩和され、心の平穏を保つことができます。これにより、体内のストレスホルモンのレベルが低下し、精神的な健康を保つことができます。
また、不眠、疲労、免疫力の低下などのストレスに関連する身体的な症状の予防や改善にも役立ちます。

STEP
感情の安定

ネガティブな感情を和らげ、感情の安定を促進する効果もあります。人間は誰でも怒りや嫉妬、憎しみといった感情を抱いてしまうことがあるものですが、慈悲の瞑想を効果的に使うことで、気持ちを穏やかにし、ポジティブな感情に変える手助けをします。これによって感情のバランスが取れやすくなり、感情的な波を減少させます。また、感情の自己管理能力が向上することで、日常生活や対人関係においても、冷静で建設的な対応が可能となります。

STEP
対人関係の向上

慈悲の瞑想を実践していくことで、他者に対する共感や思いやりが深まり、対人関係が改善されます。なかなか普段は他人のことまで思いを寄せることができないことが多いですが、瞑想を通じて他人の感情や立場を理解しようとする姿勢が強まり、対話や協力が円滑になります。家族や友人、同僚とも良い関係を築くことができるようになり、衝突や誤解が減少していく効果もえられます。相手に共感を示すことで、信頼を得ることができるようになり、人間関係の絆が強くなります。

STEP
自己肯定感の向上

自分に対する思いやりを育むことで、自己肯定感の向上につながります。自分を批判せず、ありのままを受け入れる姿勢が身につくため、自己評価が高まり、自己受容が進みます。ポジティブな自己イメージを持つことで、物事に積極的に取り組むことができ、目標達成や問題解決に向かって意欲を高めていくことができます。また、自己肯定感が高まることで、他者との比較による不安や劣等感が減少して、心の安定が促されます。

慈悲の瞑想は、心理的および身体的な健康に多くの利益をもたらすことが研究によっても示されています。瞑想を通じて心を穏やかに保ち、自己への慈悲心を育むことで、自己肯定感が高まり、感情の安定が促進されます。

身体的な面でも、慈悲の瞑想は非常に効果的です。定期的に瞑想を行うことで、血圧の低下や免疫機能の向上が期待できます。また、慢性的な痛みや不眠症の改善にも効果があるとも言われています。

慈悲の瞑想は心と体の両方を健やかに保つための強力なツールとなりますので、積極的に生活の中に取り入れてみてくださいね。

慈悲の瞑想の実践方法

慈悲の瞑想を始めるには、まず静かな場所を見つけ、快適な姿勢で座ります。目を閉じ、深呼吸を数回行いながら、心を静めます。その後、自分自身や他者に対する慈悲の感情を心に思い浮かべます。

慈悲の瞑想の一般的なフレーズ

私は幸せでありますように。私の悩み苦しみがなくなりますように
私の願いごとが叶えられますように。私に悟りの光が現れますように。私は幸せでありますように。

私の大切な人が幸せでありますように。私の大切な人が悩み苦しみがなくなりますように。
私の大切な人の願いごとが叶えられますように。
私の大切な人に悟りの光が現れますように。私の大切な人が幸せでありますように。

〇〇さん(嫌いな人)が幸せでありますように。彼女の悩み苦しみがなくなりますように
彼女の願いごとが叶えられますように。彼女に悟りの光が現れますように。彼女は幸せでありますように。

引用・参考:Wikipedia

YouTubeなどにもたくさん「慈悲の瞑想」の動画がありますので、ぜひ生活の中に取り入れてみてくださいね。

ただ、実際嫌いな人、イヤな人に慈悲の心を向けるというのは難しいです。その場合は無理に唱える必要はないですが、「本当に願うのは気が進まないけど、まあ唱えるだけなら・・・いっか。」という気持ちになるのであれば、唱えてみるだけでも効果がupします。

自分の心が広くなった感じがして、気分が良くなりますので。

慈悲の瞑想の動画はどの動画でも効果はありますが、声や音楽、長さなどで好みがあるかと思います。ご自身の好みに合わせて選択してみましょう。私はSoul Healing Chiho さんの瞑想動画が声もとても癒されて、音楽もステキなのでどの瞑想動画も大好きです。いつも活用させていただいてます。

声や音楽の選び方によっては、瞑想に集中できないこともありますので、妥協せずに選んで、選んだらお気に入りに入れておくことも大事ですね。

瞑想中に注意を散らす思考が浮かぶことがありますが、それを自然に受け入れ、再び慈悲の感情に戻ることが大切です。最初は短時間から始め、徐々に瞑想の時間を延ばしていくと、より深いリラクゼーション効果が得られます。

日常生活で慈悲の瞑想を取り入れる方法

日々が忙しいと、瞑想のためにじっと座っていることがなかなかできない人も多いのではないでしょうか。

仕事・家事・育児・・・子どもの送迎・・・色々手いっぱいで
落ち着いて座ってられないよ・・・

「瞑想はいいらしい」という情報は知っていても、数日間は続けられても結局色々な用事に取り紛れて、なかなか瞑想の時間を作り出せないという人も多いのではないでしょうか。

でも、慈悲の瞑想であれば「こいつ、ムカつくと思った瞬間にでも

この人が幸せでありますように。

と一言、心の中で思うだけで、瞑想の効果が得られます。ただイライラして嫌いな人に気持ちを持って行かれるのはもったいない時間。それよりはその時間を精神修行だと思って活用する方が自分の成長にもつながります。

忙しい日常の中でも、慈悲の瞑想を習慣化することは可能です。朝の目覚めや寝る前の5分間、または昼休みなど、日常の隙間時間を活用して瞑想を行うと良いでしょう。短時間でも定期的に実践することで、心の安定やストレス軽減の効果を実感できます。

また、瞑想を行う時間が取れない場合でも、日常の中で慈悲の心を意識的に持つことが大切です。たとえば、家族や同僚に対する思いやりの気持ちを持つことや、感謝の気持ちを日々の行動に反映させることで、心の中で慈悲の感情が育まれます。

まとめ

慈悲の瞑想は、心と体を癒すための強力なツールであり、日常生活に取り入れることで多くの利益をもたらします。心理的な安定や身体的な健康を促進し、自己成長や他者との関係改善にも寄与します。慈悲の瞑想を習慣化し、その効果を実感することで、内なる平和と外界との調和を実現できるでしょう。さらに深めたい方には、リソースやコミュニティを活用することで、瞑想の実践をより効果的に続けることができます。

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