【2024年】秋分とは?季節の変わり目と二十四節気で知る秋の過ごし方

目次

秋分の基本知識

秋分とは、太陽が真東から昇り、真西に沈む日であり、昼と夜の長さがほぼ等しくなる瞬間を指します。西洋の天文学的な観点から見ると、秋分は黄経180度に達した太陽の位置を基準にしています。秋分は二十四節気の一つであり、1年を24に分けて季節の変化を示す中国由来の暦法の中で、秋を感じる重要な節目とされています。

この日は、自然界における季節の転換点であり、夏から秋への移行を象徴します。また、古くから農業や漁業に携わる人々にとっては、収穫の時期を迎える準備として重要視されてきました。

2024年の秋分の日は9月22日です。
9月22日~10月7日までが二十四節気での「秋分」となります。

日本では、秋分の日を中日として前後3日を含めた7日間が「秋のお彼岸」にあたります。お彼岸の時期は、「祖先を敬い、亡くなった人々を思い出す日」として、墓参りをする風習があります。これは、自然界と同じく、生命の循環を重視する文化的背景に根差しています。秋分の日は、国民の祝日としても定められており、多くの人々が家族や親族と過ごす大切な時間として認識されています。


イギリスでは、秋分の日はAutumnal Equinox Dayと呼ばれており、秋の訪れに感謝する日として祝われています。

秋分の時期の過ごし方

秋分は自然界でも大きな変化が見られる時期です。植物は紅葉を始め、動物たちは冬に向けて準備を進めます。秋分の日を過ぎると、日照時間は徐々に夜の方が長くなり、気温も少しずつ下がっていきます。特に、秋分前後の気候は「秋晴れ」と呼ばれる穏やかな晴天が続き、空気が澄んでいることが特徴です。

春の七草よりマイナーですが、秋の七草が道端を彩ります。残念ながら秋の七草は食べれませんが、草花にも注意を向けてみるとよさそうです。

ぽよこ

秋の七草は、萩(はぎ)・葛(くず)・藤袴(ふじばかま)・女郎花(おみなえし)・薄(すすき)・撫子(なでしこ)・桔梗(ききょう)
の7つです。

おはぎを食べる
ぼたもちは粒あん、おはぎはこしあんなども言いますが、基本的にどちらもOK。春は牡丹が咲く時期なので「ぼたもち」と呼んで、秋は萩の花が咲く時期なので「おはぎ」と呼びます。秋分の日をはさんで1週間が秋のお彼岸で、仏壇におはぎをお供えします。

お彼岸
立春から数えて210日目で、9月1日ごろにあたります。この頃は台風が多いため注意が必要です。自然災害が警戒される時期ですので、防災用品を再チェック。

稲刈り
春に植えた稲が実り、田んぼ一面が黄金色に輝く季節です。今年は「令和のコメ不足」と言われてましたので、新米の時期が待ち遠しいですね。現在は機械で刈り取りされますが、昔は一家総出で稲刈りを行っていました。

秋分の時期に気を付けたいこと

秋分は、心身のバランスを整えるための絶好の機会です。この時期は、季節の変わり目であるため、健康を維持するために生活習慣を見直す良いタイミングです。例えば、日が短くなることで体内リズムが崩れやすいため、十分な睡眠をとることが重要です。また、冷え込みが始まる前に、体を温める食事を取り入れることも大切です。根菜類や温かいスープは、体を内側から温め、秋特有の冷えから体を守ります。

秋分の頃は彼岸花が咲いたり、本格的な秋の訪れを感じやすい季節。自然の中で過ごす時間を増やすことがおすすめです。公園や自然散策を楽しむことで、心がリフレッシュし、季節の移ろいを五感で感じることができます。また、秋分の伝統に倣って、感謝の気持ちを持つ習慣を日々の生活に取り入れることで、心のバランスも整います。

腸の調子を整える
気温が下がると同時に、水分を摂ることが減ってしまいがち。秋は乾燥が進みますので便秘にもなりやすく、「腸」の調子が乱れやすくなりますので、夏と同様に水分補給をすることが大切です。腸の調子が崩れるとメンタルにも影響が出ます。また、秋は日照時間の減少と共に、メンタルが不安定になりやすい時期でもあります。これといった理由もなく孤独感に襲われてしまうことも。メンタルの不安を解消するためにも腸の調子を整えることを心がけましょう。

身体を潤す
乾燥が進むことで免疫力も下がり、風邪を引きやすくなる季節になります。鼻やのどの粘膜が乾いてしまうとバリア機能が弱くなってしまいますので、潤いを補うような食材を積極的に取り入れていきましょう。

秋分を過ぎると、次第に気温が下がり、冬の訪れを感じるようになります。この時期に自然と調和しながら心身を整えることで、これから訪れる寒い季節にも健やかに過ごす準備が整います。秋分は、夏から秋、そして冬への橋渡しのような存在であり、この節目にしっかりとした備えをしておくことが重要です。

秋分の後、次に訪れる二十四節気は「寒露」です。この節気はさらに寒さが増し、露が冷たく感じられる時期です。秋分で整えた心身のバランスを引き続き保ちながら、季節の移り変わりを楽しみつつ、冬に向けて準備を進めていきましょう。

秋分の時期におすすめの食材

気温が少しずつ下がっていくので、五臓の「肺」が弱りやすい時期になります。気分がふさぎやすい季節になりますので「気」を巡らせることが大事です。

白露の時期と同様に、気温の低下とともに肺が弱りやすくなります。

秋分の時期の食材

ぶどう・・・体の中の水の流れを改善しますので、足のだるさやむくみ、肌の乾燥にも有効です。

さんま・・・血流を改善する効果があり、また気持ちの落ち込みを防いだりや疲労回復の効果もあります。

黒豆・・・疲労や生理不順・廊下による不調に効果があります。血の巡りを良くする効果も。

空気が乾燥してきますので、乾燥を好む「脾」が働いて消化吸収がよくなる一方で、肌の乾燥が気になることも。肌と同様に体の中も乾きやすい季節です。喉の調子が悪い時にはハチミツを使った生姜湯や金柑のはちみつ煮などで喉のイガイガを潤しましょう。

秋分の時期の七十二候

>>>>七十二候についてはこちら

9月23日〜9月27日頃
初候:雷乃収声(らいすなわちこえをおさむ)


夏の間に鳴り響いた雷が収まる頃。
「暑さ寒さも彼岸まで」の言葉の通り、残暑も落ち着き、秋の気候へと変わっていきます。

9月28日〜10月2日頃
次候:蟄虫坏戸(ちゅっちゅうこをはいす)


活動していた虫たちが冬ごもりの支度を始める頃。
樹皮の隙間や洞、葉裏、枯葉の下、土中などさまざまな場所に入り、越冬します。

10月3日〜10月7日ごろ
末候:水始涸(みずはじめてかる)


稲の収穫時期を迎えて、水田の水を干し始める時期。

まとめ

秋分は、昼と夜の長さが等しくなる特別な日であり、自然界のリズムに大きな影響を与えます。この記事では、秋分の意味や文化的背景、自然との調和、そして実践的な過ごし方について解説しました。

2024年の秋分は9月22日。この日を境に、秋の深まりを感じながら、心と体を整え、冬に向けての準備を始めることが大切です。季節の変わり目にしっかりと向き合い、自然のサイクルと共に過ごすことで、充実した秋を迎えましょう。

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