
コーヒー屋さんに行くと深煎りとか浅煎りとか書いてるけど、結局迷って中煎りにしちゃうんだよね・・・
スーパーのコーヒー豆だと「◎◎ブレンド」とかが多くて、なんとなくパケ買い・・・になっちゃう時が多くないですか?私はそうです


でもコーヒー専門店に行くと、「エチオピア」「ブラジル」・・・この辺りは国名で分かるんですけど、浅煎り、深煎り・・・結局分からなくて、「ブラジルの中煎り」にしてしまう。(←まあ、これはこれで正解なんだけど)



でもせっかく専門店に行ったなら、自分で「これ!!」って思ったものを選べるとカッコいい・・・気がする・・・



自家焙煎も楽しんでるぽよこが浅煎り~深煎りの違いを説明していきます
焙煎度合いによる味や風味の違い
コーヒーの味わいを決める重要な要素のひとつが「焙煎」です。焙煎とは、生豆を加熱し、香りや風味を引き出す工程のことを指します。焙煎度合いによって酸味・苦味・コク・香りが大きく変わるため、自分の好みに合った焙煎度を選ぶことが大切です。


コーヒーの焙煎は、ハゼや色の度合いで上の8段階に分けられます。イタリアンローストまで来ると、かなり黒くなって油分がでてきてコーヒー豆にテカリが出てきます。
どの段階を「浅煎り・中煎り・中深煎り・深煎り」と呼ぶかについては、コーヒー店のそれぞれの判断による部分も大きいのですが、ライトロースト・シナモンローストが「浅煎り」、ミディアムロースト・ハイローストが「中煎り」、シティロースト・フルシティローストが「中深煎り」、フレンチロースト・イタリアンローストが「深煎り」にざっくり分けられます。
それぞれの焙煎度合いの特徴は以下のようになります
焙煎度合い | 特徴 | 味の傾向 | |
---|---|---|---|
浅煎り | シナモンロースト | ライトロースト豆の色が明るく、酸味が強い | フルーティーで爽やか |
中煎り | バランスが良く、ほどよい酸味と甘み | 香ばしさとまろやかさ | |
中深煎り | コクが増し、苦味が出てくる | チョコレートやナッツの風味 | |
深煎り | 色が濃く、苦味が強い | スモーキーで濃厚な味わい |
スタバの豆なんかは、中深~深煎りが多いかな。エスプレッソに使われるものは深煎りが多くなります。
一般的にスーパーなどで販売されているものは中煎り~中深煎りが多いでしょうか。



無印良品のライトローストは浅煎り初心者におススメ!!
無印良品の「ライトロースト」は色味はわりと中煎りぽいなあ・・・と思いながら飲んだんですけど、味は酸味が効いていて浅煎りの特徴が出ているので価格帯的にもおススメです。
私の周囲では、なんとなく男性は苦みのあるしっかりとしたバランス感のあるコーヒーが好き、女性はフルーティーさがあるコーヒーが好き、な人が多いイメージ。
コーヒーに限らず、色々な飲み物でフルーティーな飲み物が好きなのか、どんな食べ物と飲み物を合わせたいのか、そこから自分が求めるコーヒーの形を決めてみましょう。
深煎りコーヒーの方がカフェインが多いの??



なんとなく、深煎りの方がカフェインの量が多そう・・・
深煎りのコーヒーの方が苦いので、なんとなく「深煎りのコーヒーの方がカフェインが多そう・・・」って思っちゃいますよね??
実はカフェインの量はそもそもの生豆に含まれる量によって決まっているので、浅煎りも深煎りもカフェインの量はほとんど変わらないのです。実はコーヒーの「苦み」成分でカフェインが担っているのはほんのわずか。クロロゲン酸ラクトンやビニルカテコールオリゴマー、ビニルカテコールポリマーなどの色々な成分がコーヒーの苦みを形成しているのです。ノンカフェインのコーヒーも苦いですしね・・・
コーヒー豆は焙煎が進むにつれて豆は膨張していくので、同じ重量あたりの豆の数が減っていきます。その結果として、
重量(g)で測る場合:浅煎りの方がカフェイン含有量が多くなる。
豆の個数や体積で測る場合:深煎りの方がカフェイン量が多くなる。
ということが起こるのです。ただ、それもわずかな差ですので、煎り方ではほとんどカフェインの量は変わらないと思ってもらってOK。カフェインを気になる場合はデカフェ(ノンカフェイン)を選んで。
浅煎りとは
浅煎りは、以前はあまり日本では人気がなかったのですが、2015年のブルーボトルコーヒーの日本上陸で、人気が出てきました。シアトル系の深煎り・エスプレッソの人気が高かった「セカンドウエーブ」に対して、浅煎りの人気が出てきた流れは「サードウエーブ」と呼ばれています。
特に単一の産地や生産者にこだわって、安全で高品質のコーヒーを求める動きが出ています。その中で、コーヒー豆本来の風味、フルーティーな酸味や甘みを感じられることが重要視されるようになって、特に生豆の特徴を活かしやすい浅煎りが注目されるようになっています。いわゆる「スペシャリティ・コーヒー」にも浅煎りが多くあります。


エチオピアやイエメンから出荷される「モカ」には浅煎りが適しています。モカは酸味が強めの銘柄で、日本でも根強い人気があり、よくスーパーでも「モカブレンド」を見かけます。
豆の色は明るい茶色で、酸味が強く、フルーティーな味わいが楽しめます。
中煎りとは
中煎りは、酸味と甘みのバランスが良く、チョコレートのような香りが感じられることも。「コーヒーらしい」香りが一番感じられる焙煎度でもあります。
スーパーなどのコーヒー豆の棚に売られている豆のほとんどは、中煎りがほとんどです。それだけ一般的に最も親しまれている焙煎度合いです。



いちばん間違いがない焙煎度でもあるんだよね
産地もブラジルやコロンビアなどの馴染みのある産地の豆に中煎りが似合います。なので、最初に書いたように、迷った時には「ブラジルの中煎り」でホントに間違いないんですよ。


ちなみに、私は最初にブラジルとコロンビアの味を飲み分けられるようになるのを練習してみました。コロンビアとブラジルは割と分かりやすい。試してみてくださいね♪
中深煎りとは
中深煎りは、酸味が少し抑えられ、コクと苦味が増してくる焙煎度です。豆の色はダークブラウンで、チョコレートやナッツのような風味が感じられます。
スタバのコーヒーはこの中深~深煎りが多いような気がします。なんとなくの私のイメージでは「カッコよい、コーヒー通の人」風に見えるのが、中深煎りを飲んでる人のような・・・気がします(笑) 苦い飲み物をサラッと飲んでる姿がカッコよく見えた時代が・・・あったような気がする。


まあ、基本的にコーヒーなんて好きな味を好きなように飲めばいいんです。嗜好品なんで。
産地・銘柄としてはグアテマラを始めとした、少し標高が高い中高地で採れるコーヒーに中深煎りが似合うようです。また、インドネシアの”マンデリン”などの個性豊かな風味のコーヒー豆にも適しています。
深煎りとは
焙煎をしていくと、コーヒー豆が2回に分かれて爆ぜるのですが、フレンチロースト・イタリアンローストといった深煎りは、2ハゼの後さらに加熱して、豆の色が黒に近くなってきます。苦みも強くなってきますが、エスプレッソとして抽出すると、コクとやわらかな苦み、その奥にほんのり甘さも感じられます。
豆の表面には豆の油分が浮き出て、テカテカした黒光りの状態になります。
浅煎りの部分でも少し触れた「セカンド・ウエーブ」では、シアトル系のコーヒーショップが人気を博しましたが、スタバなどのシアトル系コーヒーではよく中深~深煎りの豆から抽出されたエスプレッソが、さまざまにアレンジされていますよね。



ちなみに私は、アーモンドミルクラテが好き


まとめ
焙煎度合いによって、コーヒーの味や香りが大きく異なります。自分の好みに合った焙煎度を見つけることで、よりコーヒーを楽しむことができます。
焙煎度の選び方
酸味が好きな方 → 浅煎り
バランスの良い味わいを求める方 → 中煎り
コクのあるコーヒーが好きな方 → 中深煎り
濃厚で苦味の強いコーヒーが好きな方 → 深煎り
ぜひ、いろいろな焙煎度のコーヒーを試して、自分にぴったりの味わいを見つけてくださいね